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ハーレーダビッドソンのカスタムについて


ハーレーのノーマル車を否定するわけではありません

ハーレーダビッドソンのカスタムついて

ノーマルを否定するわけではありません。
メーカーが作り出すバイクは総合点が高く素晴らしい作りです。しかし、それは逆に言えばコストや燃費を含めた総合点であり万人受けを狙った商品であるとも言えます。
寺田モータースではお客様の要望をお聞きし、車両ごとの特徴を把握した上で在籍する各種エキスパートが一台一台をお好みの状態に仕上げて参ります。 外観にこだわったバイク、乗ると胸のすくような吹け上がりをみせるエンジン、安心感を与えるアクセルレスポンス、思い通りのコーナーリングを可能にするサスペンションやフレーム。 万人受けするノーマルのバイクでは味わえない楽しさを一度知ってしまいますとオートバイに対する気持ちがますます強くなるはずです。

カスタムの流れ

カスタムは以下のような手順で進行させていただきます。

概要
カウンセリングお好みのスタイル、理想とするオートバイ像をお聞かせください。
ヒアリングを行う中でこちらからも様々な提案をさせていただきます。
完成後のイメージをこの時点で作り上げる必要がありますのでカウンセリングは長時間に及ぶことも多々ございます。
見積ご予算をもとに製作費用の見積もりを行います。ご不明な点があれば何度でもご質問下さい。
契約希望の車両形態が決まりお見積りさせていただいた金額に納得いただければ契約となります。
契約締結後車両の製作に取りかからせていただきます。
部品の発注・車両の製作必要な部品の発注を行い、車両の製作を開始します。
市販品で入手不可能なものは独自に製作します。製作物が多い場合完成までの期間はどうしても長くなります。
点検、試乗完成した車両の各部を点検、調節します。点検工程では幾度となく試乗を行いセッティングを煮詰めます。
納車完成した車両を確認していただき問題が無ければ納車させていただきます。

Terada クオリティ

半世紀以上に渡り蓄積したノウハウ、そしてバイクへの想いを一台一台に込め、ライダー一人一人に寄り添ったきめ細かな対応を もって完成する車両は全て"Terada クオリティ"を有する車両です。 免許を取得したばかりの初心者からベテランライダー迄多くの方に"Terada クオリティ"車両を体験していただくこと, それは創業時から我々が大切にしてきた考え、すなわち "Terada スピリット" なのです。

カスタム事例

車両をカスタムすると言ってもその手法は様々です。ここではこれまでに扱ったカスタム車両を参考事例として数点ご紹介しましょう。 他人の車両を参考にさせていただきながらそこに独自の工夫を加えることが出来れば世界はさらに広がることでしょう。

事例1:
XL883N Iron

東京モーターサイクルショーに出展するために製作した Sportster です。 そのカラーリングからもお分かりいただけると思いますがレーシングマシン "XRTT" へのオマージュを具現化した車両です。

harley davidson sportster iron custom カフェレーサー

特徴的なフロントフェアリング、ガソリンタンク、シートカウルは全てアルミ板から手作業で製作しました。 ファイバーグラスで製作された外装品は市場で多く見かけますが修理することで生涯にわたって使用することが出来るHarley-Davidsonというモーターサイクルにふさわしいものを、ということであえて金属製 の部品にこだわりました。ホイールサイズは前後共に18インチ。これは70年代、80年代のレーシングマシンに特別な思い入れのある製作者の意向が反映されております。 エキゾーストパイプ、ステップももちろんこの車両を完成させるために製作しました。エアクリーナーカバーはshovelhead時代に採用されていた楕円形タイプのものを使用しております。

ハーレーダビッドソンアイアン883 カスタム XRTT cafe racer
ハーレーダビッドソン ロードレーサー XRTT カスタム

ホイールのハブはHarley-Davidson純正品を使用しておりますがリムはExcelのアルミリムを使用しております。 Performance Machine、GMA、Brembo、ISRなどブレーキシステムの選択肢は多々ありますがここではAP製のキャリパーを採用しました。懐かしいと感じていいただける方も多いのではないでしょうか。 フロントフェンダーももちろんアルミ製です。ウインカーの取り付け位置は最終的に車体下方で落ち着きました。ウインカーの取り付け用ブラケットは 「ウインカーリロケーションキット」として製品化しました。

Harley-Davidson IRON883 road racer custom ap racing brake
ハーレー スポーツスター カフェレーサー カスタム

事例2:
FLHXS Street Glide Special

Milwaukee-Eightの搭載されたストリートグライドスペシャルです。
ツーリングモデルに限定されるものではありませんがバッグ(ハードケース)の多数取り付けられた車両をベースにした改造車は "Bagger" と呼ばれる傾向にあります。

2018年 flhxs street glide special バガーカスタム

フロントホイールは純正のものからデザインだけでなくサイズまでもが変更されております。 純正の19inch径に対しこの車両に使用されているXtreme Machine*製ホイールは26inchとなります。*Xtreme Machineは2011年以降Performance Machine社の1ブランドとなりました。
純正で採用されているホイールで大径のものと言えば21inchですので26inchとなりますとその大きさに驚かされますがさらに直径の大きい30inch、さらには34inch径のホイールも販売されております。
さすがにこれほどまでに大径のホイールを組み込むとなりますとフロントフェンダーとの干渉以前に車体との干渉、さらにはオートバイの挙動の変化が気になります。 車体のバランスを調整するためにフレームのネック部分を一度切断し、修正後再接続する方法も考えられますが現代では大径ホイール用に角度の設けられたトリプルツリーが販売されており、こちらを使用することの方が多いかもしれません。

2018年 flhxs street glide special エクストリームマシーン ホイール
2018年 flhxs street glide special 26インチホイール

外装はIndiana州を本拠地とするBad Dadのものを使用しております。
下方、そして後方へ引き伸ばされた形状のリアフェンダー、サイドバッグに目が引きつけられますが注意して見ますとサイドカバーまでもがストレッチされていることがわかります。

2018年 flhxs street glide special bad dad リアフェンダー
2018年 flhxs street glide special バッドダッドサイドカバー

エアクリーナー、ミラーはArlen Nessのものが取り付けられております。
人物としてのArlen Nessは惜しくも2019年3月に他界してしまいましたが彼のデザインした部品は今でも多くのモーターサイクルに使用されているのを見かけます。

2018年 flhxs street glide special アレンネス エアクリーナー
2018年 flhxs street glide special アレンネス ミラー

"bagger"と分類される改造車を2000年以降の流行と考える方もおられますがバッグを多数装着したツーリング仕様のモーターサイクルをベースにしたカスタムというものがまだ少なかった 時代、Arlen Nessは現代の "bagger" に通じるようなフルカバーされたカスタム車両を数多く製作し世間を楽しませてくれました。事例2の最後は彼が1995年に発表した作品 "Ness-Stalgia" で締め括らせていただきたいと思います。

1995年  アレンネス ness stalgia
Arlen Ness & Michael Lichter(2005). Arlen Ness: The King of Choppers. Motorbooks Intl

事例3:
FLHTCUTG Tri Glide Ultra

エアロパーツを中心に様々な部品を組み込んだトライグライドウルトラです。 奇妙な乗り物と思われることも少なくないトライクですがHarley-Davidson社は割と古くから3輪の製造を手掛けてきました。

2018年 トライグライドウルトラ トライク

車体側面や後方にエアロパーツが組み込まれております。さらにエアロパーツ類を組み込み車体を大きく見せたトライクも見かけますが日本の狭い国土を走るのは楽ではなさそうです。 排気管にはJekyll and Hydeのものが使用されております。こちらのマフラーはKess Techと同様、 ドイツ製の音量可変式マフラーです。暖機時や大通りに出るまでは音量を下げる、ハイウェイでは音量を上げるなど好みの音量に手元のボタンを操作するだけで設定することが可能です。余談になりますが寺田モータース、 ハーレーダビッドソンプラザ伊丹はKess Techマフラーの正規取り扱い店です。Kess Techマフラーの取り付けは寺田モータース、もしくはハーレーダビッドソンプラザ伊丹にお任せください。

2018年 トライグライドウルトラカスタム トライク
2018年 トライクカスタム トライグライドウルトラ

トライクのカスタムと言えばやはり Big Daddy Ed Roth の名前が頭に浮かぶのではないでしょうか。
Ed Rothはドイツ系移民の子として1932年に生まれました。17歳の時には1939年のChevy coupeを製作、1956年にはLAに店舗を開きVon Dutch、Larry Watson, Dean Jeffriesに先駆けて車両へのピンストライプ、塗装によるビジネスを 開始します。1959年にファイバーグラスを使用して製作したカスタムカー Outlawは彼を一躍有名にし LIFE や TIMEといった一般誌にも取り上げられるようになりました。 60年代に入り四輪の世界から少し距離を置くようになったEd Rothはモーターサイクルのカスタムに着手します。 ますますモーターサイクルのカスタムに傾倒し chopper magazine という雑誌の刊行まで手掛けるようになります。

Big Daddy Ed Roth Paul D'ORLÉANS(2014). The Chopper The Real Story. Die Gestalten Verlag GmbH & Co. KG.
big daddy ed roth trike Paul D'ORLÉANS(2014). The Chopper The Real Story. Die Gestalten Verlag GmbH & Co. KG.

1931年 Indian Motorcycles社の発売した三輪の好調な売れ行きを横目で見ていた Harley-Davidson社は同年11月 45cui サイドバルブを搭載した 三輪 Servicar の販売開始を予告、1932年には販売を開始しました。Servicar は改良が加えられながら1973年まで生産が続けられ使い勝手の良さから業務用車としても各所で愛用されました。
警察は Servicar の熱心なユーザーでした。下の写真はスポークホイールの装着された40年代後半の車両で無線機が搭載されているのがわかります。
インドではタクシーとして使用されている 45cui Flatheadを見かけることもあります。

harley davidson servicar police John Carroll&Garry Stuart(1994). Harley-Davidson 45s Workhorse and warhorse. Osprey.
harley davidson servicar india John Carroll&Garry Stuart(1994). Harley-Davidson 45s Workhorse and warhorse. Osprey.

事例3の最後はEd Rothの製作した "Mail box" を紹介して締めくくらせていただきましょう。ファイバーグラスで製作された「籠」の形状が独特です。

harley davidson servicar yellow
Paul D'ORLÉANS(2014). The Chopper The Real Story. Die Gestalten Verlag GmbH & Co. KG.

事例4:
CVO Breakout

フロントフォークのインナーチューブが延長されたCVO Breakoutです。 ロングフォークに改造された車両を "chopper" と呼ぶのだと思い込まれている方も稀におりますが "chopper" の定義はもう少し広いものです。

2013年 cvo ブレイクアウト ロングフォーク

高く立ち上がったハンドルバー、車体後方に取り付けられたSissy Bar、そしてはるか前方を転がるフロントタイヤ。 このようなスタイルが全盛期を迎えたのが60年代後半から70年代と考えますとCVO Breakoutの登場した2013年とは実に約40年ほども開きがあることになります。 クロムメッキのホイール、幅240mmのリアタイヤ、そしてTwin Camエンジン。装備品は全く異なりますが意外なほど40年前のテイストを違和感なく取り入れているよう思えます。

2013年 cvo ブレイクアウト ロングフォーク
2013年 cvo ブレイクアウト ロングフォーク

ロングフォークにエイプハンガーハンドルバー、そしてバックレストが組み合わされた改造車と言えば映画Easy RiderでPeter Fondaの乗っていたPan Headを思い出す方も多いのではないでしょうか。 愛国心の象徴とも言えるアメリカ国旗のペイントされたガソリンタンク内に現金を隠す冒頭のシーンは資本主義社会の裏にある「嘘」や「偽り」を揶揄した表現に見えたものです。
ラストシーンは衝撃的でした。前述のPan Headを製作したCliff Vaughsによりますと彼自身1964年Knucklehead chopperに白人女性を乗せArkansasを走行していたところ反対車線を通り過ぎたピックアップトラックがUターンし後方から銃撃してきました。 ピックアップがそれ以上は追撃してこなかったため二人は生き延びましたが理想とアメリカの現実との乖離が伺い知れる話で映画の最後とオーバーラップします。

2013年 cvo ブレイクアウト ロングフォーク
cliff vaughs Paul D'ORLÉANS(2014). The Chopper The Real Story. Die Gestalten Verlag GmbH & Co. KG.

映画 "Easy Rider" に登場する2台のPan Headについては誰が製作したものであるのかその真相が長い間謎に包まれておりました。
21世紀になり時代の寵児となったチョッパービルダー Jesse Jamesはこの謎の解明に着手、製作者Ben Hardy、Cliff Vaughsを見つけることとなります。
今日、ややもすれば白人中心になりがちなChopperを取り巻く環境ですがchopper、そしてMotorcycle文化創世記に黒人が果たした役割についても忘れてはならないでしょう。

easyrider Paul D'ORLÉANS(2014). The Chopper The Real Story. Die Gestalten Verlag GmbH & Co. KG.
easyrider billy Paul D'ORLÉANS(2014). The Chopper The Real Story. Die Gestalten Verlag GmbH & Co. KG.

Shovelheadのタンデムシートに乗る彼女の笑顔が我々にモーターサイクルに乗る理由を教えてくれているようです。 事例4の最後はこの写真で締めくくらせていただきましょう。

girl on the shovelhead
Paul D'ORLÉANS(2014). The Chopper The Real Story. Die Gestalten Verlag GmbH & Co. KG.
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